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　秋の収穫をテーマとした歌。メロディも詞も情緒たっぷりに農村の夜を描いて見せる佳曲。しかしながら、本来「月の夜に稲をこく」というのは、陽の短い秋の一日、人手の足りない農家にあっては、夜になっても、子どもらも含め一家総出となって田んぼで仕事をしていたことを意味する。
　この歌は、手を汚すことのない知識層が描いた「田園」の風景画、といえるだろう。

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　　月夜の稻扱き、
　　ちらちら燈、
　　鶉も啼き啼き野路に出てる。

　　月夜の稻扱き、
　　あの子にこの子、
　　蝶々もまだゐて稻の香けぶる。

　　月夜の稻扱き、
　　唐箕に車、
　　明日はお祭お神輿かつぎ。

　　月夜の稻扱き、
　　遠くでお笛、
　　鶉も啼き啼き野路に出てる。

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楽譜 歌詞 伴奏 Ａ４縦 １頁

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〈童謡-楽譜〉
昭和六年発行『世界音楽全集２４「日本童謡曲集II」』

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