organ(英)。西洋では、一般に教会などに置かれた、パイプの振動によって音を拡声する鍵盤楽器のことを指す(パイプ・
オルガン)。起源は2000年以上も時代をさかのぼることができるほどの歴史を持つ。
パイプ・
オルガンは、フルートのようにパイプの中を流れる空気を振動させて音を出すものと、クラリネットのように共振板(リード)の響きをパイプに伝えて音を出すものの二つの系統を、多様に組み合わせて作られている。
パイプ・
オルガンは、ギリシャ正教を除くヨーロッパのキリスト教会と密接な関係を保ちながら発展し、中には100トンを超える楽器というイメージすら超越したものもある。反対に「ポルタティフportativ」と呼ばれる膝の上で演奏できる小型楽器も開発されている。
日本で一般にいう、幼稚園や小学校の音楽教室で使われる
オルガンとは、「リード・
オルガンreed organ」、または「ハーモニウムharmonium」のことをいい、これは共鳴パイプのないリードだけの楽器で、原理としてはハーモニカと同じ。
このほか電気的にスピーカーから音を発する「電気
オルガン」がある。